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飲食店や不動産会社、住宅展示場など、街中のさまざまな場所で見かける「のぼり旗」。その生地として広く使用されているのが「ポンジ」です。
ポンジは、薄くて軽いポリエステル生地で、発色やインクの裏抜けが良いことから、のぼり旗との相性が良い素材です。風になびきやすく、比較的低コストで製作できるため、店舗やイベント、物件のPRなど幅広い場面で活用されています。
一方で、薄い生地のため、厚手の生地と比べると耐久性が高いとはいえません。しかし、のぼりを定期的に交換する販促物として考えると、製作コストを抑えながら継続的に情報を発信できる、費用対効果の高い生地といえます。
この記事では、ポンジとはどのような生地なのか、メリット・デメリットやのぼり旗に多く採用される理由、長持ちさせる方法などを分かりやすく解説します。他の生地との違いや実際の製作事例もご紹介しますので、のぼりの生地選びにぜひお役立てください。
ポンジとは?
ポンジとは、ポリエステル繊維を平織りにした薄手の生地です。一般的なのぼり旗に多く使用されている代表的な生地で、「テトロンポンジ」と呼ばれることもあります。
「テトロン」はポリエステル繊維の商標登録名で、東レ株式会社と帝人株式会社がポリエステル繊維を事業化する際に共同で名称を募集し、1957年に「テトロン」という名称が決定しました。そのため、ポンジを「テトロンポンジ」と表記している場合もあります。(帝人の「テ」、東レの「ト」、ナイロンの「ロン」を組み合わせて名付けられたと言われています)
生地は細い糸を縦横に交差させた平織りで、向こう側が透けて見えるほど薄いのが特徴です。一般的な布と比べても軽量で、手に取ると柔らかく、さらりとした質感があります。
この薄さが、のぼり旗に使用するうえで重要なポイントです。生地が軽いため風を受けるとなびきやすく、印刷したインクも生地の裏側まで浸透しやすくなります。
ポンジは、のぼり旗をはじめ、連旗やイベント用の装飾など、軽さを活かしたさまざまな販促物に使用されています。
ポンジのメリット・デメリット
のぼり旗の定番生地として広く使用されているポンジですが、メリットだけでなく、使用するうえで知っておきたいデメリットもあります。それぞれ確認してみましょう。
メリット
- 発色が良い:印刷した色を鮮やかに表現しやすく、文字やイラストなどを目立たせることができます。
- 薄くて軽い:軽量な生地のため取り扱いやすく、風を受けたときにもなびきやすいのが特徴です。
- インクの裏抜けが良い:生地が薄いため、表面に印刷したインクが裏面まで浸透しやすく、裏側から見てもデザインを確認できます。ただし、裏側から見た場合はデザインが反転して見えます。
- 乾きやすい:薄手の生地なので、屋外で雨に濡れた場合でも比較的乾きやすい素材です。
- 比較的低コストで製作できる:販促用ののぼりを複数枚設置したい場合や、定期的にデザインを変更したい場合にも取り入れやすい生地です。
デメリット
- 厚手の生地と比べて耐久性が低い:薄手の生地のため、長期間屋外で使用すると、風や紫外線などの影響によってほつれや破れ、色あせなどが発生することがあります。
- 長期間の常設には向いていない:屋外へ出したまま使用する場合は、状態を確認しながら定期的に交換する必要があります。
- 高級感や重厚感を出したい用途には不向きな場合がある:薄手で軽いことがポンジの特徴であるため、厚みのある生地ならではの重厚な印象を求める場合には、他の生地が適していることがあります。
特に屋外で使用する場合、ポンジの状態は設置場所の日当たりや風の強さ、雨の当たり方、使用時間などによって大きく変わります。使用期間だけで判断せず、生地のほつれや色あせなどを確認しながら交換することが大切です。
ポンジがのぼり旗に選ばれる理由
ポンジは、のぼり旗に使用される代表的な生地です。では、なぜ数ある生地の中からポンジが多く選ばれているのでしょうか。
大きな理由のひとつが、「薄さ」「軽さ」「発色」「裏抜け」のバランスが、のぼり旗の用途に適していることです。
のぼり旗は、店頭や道路沿いなどに設置し、通行する方へ商品やサービス、物件情報などを伝える販促物です。そのため、風になびいて人の目を引き、離れた場所からでも文字やデザインが見えやすいことが重要になります。
薄く軽量なポンジは風を受けて動きやすく、屋外に設置した際にも存在感を出しやすい生地です。また、色を鮮やかに表現できるため、「入居者募集」「売物件」「OPEN」など、伝えたい内容を大きく目立たせるのにも適しています。
さらに、インクが裏側まで浸透しやすいことも、のぼり旗に向いている理由です。のぼりは設置場所によって表側・裏側のどちらから見られるか分かりませんが、ポンジであれば裏側からも反転した状態でデザインを確認できます。
そして、比較的低コストで製作できる点も大きなメリットです。複数本を並べて設置したり、キャンペーンや募集内容に合わせて定期的に交換したりするのぼり旗だからこそ、ポンジの特徴が活かされています。
ポンジ製のぼりは費用対効果が高い?
ポンジについて調べていると、「耐久性が低いなら、他の生地を選んだ方が良いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
確かに、ポンジは薄手の生地のため、耐久性だけを比較すると厚手の生地には劣ります。屋外で使用し続ければ、風や紫外線などの影響を受け、徐々にほつれや色あせなどが生じます。
しかし、のぼり旗は必ずしも「できるだけ長期間、同じものを使い続ける」ことだけを目的とした販促物ではありません。
物件の募集状況やキャンペーン、季節、イベントなどに合わせて内容を変更することも多く、一定期間使用した後に新しいものへ交換するケースもあります。そのため、耐久性だけではなく、製作価格と使用期間のバランスで考えることが大切です。
ポンジののぼりは比較的低価格で製作できるため、複数本を並べて設置することもできます。1本だけではなく同じデザインを何本も並べれば、通行する方の目にも留まりやすくなり、店舗や物件の存在を繰り返しアピールできます。
また、デザインや掲載内容が古くなった場合に新しいのぼりへ交換しやすいこともメリットです。長期間使用できる高価な生地を1枚製作する方法だけでなく、必要なタイミングで新しい情報へ切り替えていくという使い方も、販促物では重要になります。
つまりポンジののぼりは、耐久性を最優先するというよりも、コストを抑えながら一定期間しっかりとPRし、必要に応じて交換していく使い方に適した販促物といえるでしょう。
GO!GO!不動産では、レギュラーサイズ(W600×H1,800mm)とスリムサイズ(W450×H1,800mm)のポンジ製のぼりをご用意しています。製作枚数によって単価も異なりますので、現在の価格については下記ページの価格表をご確認ください。
ポンジ製のぼりを長持ちさせるには?
ポンジは薄手の生地のため、屋外で使用すると風や紫外線などの影響を受けます。しかし、設置環境に合った加工を選び、使用後のお手入れや保管方法に気を付けることで、生地への負担を抑えることができます。
最適なふち加工を選択する
GO!GO!不動産では、のぼりの使用方法や設置環境に合わせて加工をお選びいただけます。
- ヒートカット:高温のカッターで生地を溶かしながら切断し、切断面を熱処理することでほつれにくくする基本的な加工です。
- ほつれ防止加工:生地の端を折り返して縫製し、風などによる端部分のほつれを抑える加工です。
- 巻き上がり防止加工:のぼりのポール側を袋状に縫製し、ポールを通すことで、風による巻き上がりを抑えます。
- ほつれ防止+巻き上がり防止加工:ほつれへの対策と巻き上がりへの対策を組み合わせた加工です。
短期間の使用であれば基本仕様のヒートカット、長期間使用する場合はほつれ防止加工、風による巻き上がりが気になる場所では巻き上がり防止加工など、使用環境に合わせて選びましょう。
のぼりの加工について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
適切なお手入れ・保管を行う
のぼりを少しでも良い状態で使用するためには、日頃のお手入れや、使用しないときの保管方法にも気を付けましょう。
お手入れ方法
- 汚れはやさしく手洗いする:汚れが気になる場合は、中性洗剤を使用して1枚ずつやさしく手洗いします。漂白剤や蛍光剤入りの洗剤は、生地や印刷面に影響する可能性があるため使用を避けましょう。
- アイロンは低温で使用する:シワを伸ばす場合は、低温に設定し、当て布をしてからアイロンをかけます。
保管方法
- 直射日光や高温多湿を避ける:使用しないときは、色あせやカビなどを防ぐため、直射日光や高温多湿を避けて保管しましょう。
- 折りジワが付かないように保管する:強く折り畳まず、ゆるく畳むか、筒状のものに巻くなどして保管すると折りジワを抑えられます。
- 濡れたまま保管しない:雨などで濡れた場合は、十分に乾かしてから保管しましょう。
ポンジと他の生地との違い
のぼりにはポンジが多く使用されていますが、布製の販促物に使われる生地はほかにもあります。生地によって厚みや風のなびきやすさ、印刷したときの見え方などが異なるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、ポンジと代表的な生地の違いを比較してみましょう。
生地 厚み 特徴 主な用途 ポンジ 薄手 軽くて風になびきやすく、インクの裏抜けが良い のぼり、連旗など トロピカル やや薄手 ポンジより厚みがあり、適度なハリがある 旗、幕など トロマット 厚手 丈夫でしっかりとした質感がある 横断幕、タペストリーなど スエード 厚手 光沢があり、滑らかで高級感のある仕上がり タペストリー、屋内装飾など このように、厚みや質感だけを見れば、ポンジよりしっかりとした生地もあります。しかし、のぼりはポールに取り付けて風になびかせながら使用するため、単純に厚い生地ほど適しているとは限りません。
一般的なのぼりを製作する場合は、軽さ・裏抜けの良さ・価格などのバランスに優れたポンジが使いやすい生地です。
一方で、丈夫さを重視したい、厚みのある生地を使いたい、高級感のある仕上がりにしたいなど、目的によってはほかの生地が適している場合もあります。製作するものや使用期間、設置環境などを考えながら選びましょう。
各生地の違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ポンジを採用した商品
ポンジの薄さや軽さ、発色の良さは、のぼり以外の販促物や装飾にも活かされています。GO!GO!不動産でポンジを採用している商品をご紹介します。
のぼり
店舗や会社、物件などのPRに幅広く使用される定番の販促物です。ポンジの軽さを活かして風になびくことで、人の目を引きやすくなります。
GO!GO!不動産では、不動産会社様向けを中心に400種類以上のデザインテンプレートをご用意しており、会社名や電話番号などを入れて製作できます。
一般的なのぼりのほか、形状に特徴のあるスウィングバナーやPバナーも取り扱っています。
連旗
複数の小さな旗をロープなどで連ねた連旗にも、ポンジが使用されています。
軽い生地のため風を受けて動きやすく、複数の旗を連続して飾ることで、イベント会場や店舗周辺などを華やかに演出できます。
紅白幕
式典やお祝いの場、イベントなどで使用される紅白幕にもポンジを採用しています。
薄く軽量なため取り扱いやすく、会場の壁面や受付周辺など、広い範囲を紅白で華やかに演出したい場合にも活用できます。
ポンジを使ったのぼりの製作事例
ここからは、実際にポンジを使用して製作したのぼりの事例をご紹介します。デザインや設置方法によって印象も大きく変わるため、のぼりを製作する際の参考にしてください。
受賞歴を大きく伝えるのぼり((株)日建ホームズ様)
(株)日建ホームズ様よりご依頼いただいた、受賞歴をPRするのぼりの製作事例です。
白を基調としたデザインに、「9年連続受賞」の文字を赤色で大きく配置。情報を絞ったシンプルなレイアウトによって、伝えたい内容がひと目で分かるのぼりに仕上がっています。
店舗や会社の実績、キャンペーン、サービスなど、特に伝えたい情報を大きく掲載できるのも、のぼりの活用方法のひとつです。
看板とデザインを合わせたのぼり((株)Miraie.様)
(株)Miraie.様よりご依頼いただいた、「特選 売物件」ののぼりの製作事例です。
黄色と黒を基調とした配色で、「売物件」の文字を縦方向に大きく配置。設置場所では同系統のデザインを使用した看板とあわせて掲出されており、周囲から目に留まりやすい仕上がりとなっています。
のぼり単体で使用するだけでなく、看板などほかの販促物とデザインの雰囲気を合わせることで、まとまりのある見せ方ができます。

複数本を並べて設置したのぼり((株)春昇建築様)
(株)春昇建築様よりご依頼いただいたのぼりの製作事例です。
白を基調としたシンプルなデザインで、ロゴと社名を縦方向に配置しています。敷地内に同じデザインののぼりを複数本並べることで、統一感のある印象に仕上がっています。
このように、同じのぼりを複数本並べて設置することで、1本だけの場合とは異なる存在感を出すことができます。会社名やブランドを繰り返し見せたい場合にも参考になる設置方法です。

よくある質問
最後に、ポンジやポンジ製ののぼりについて気になるポイントをQ&A形式でご紹介します。
Q. ポンジとテトロンポンジは違う生地ですか?
一般的に「ポンジ」「テトロンポンジ」と呼ばれているものは、のぼりなどに使用されるポリエステル製の薄手生地を指します。
「テトロン」はポリエステル繊維の商標であることから、「テトロンポンジ」と表記されることがあります。
Q. ポンジののぼりは裏側からもデザインが見えますか?
はい。ポンジは薄手でインクが裏側まで浸透しやすいため、裏側からもデザインを確認できます。
ただし、両面にそれぞれ印刷しているわけではないため、裏側から見た文字やデザインは左右反転した状態になります。
Q. ポンジののぼりは雨の日でも使用できますか?
ポンジののぼりは屋外でも使用できますが、雨や強風などの影響を受けると生地への負担が大きくなります。
悪天候が予想される場合は可能な範囲で屋内へ取り込み、濡れた場合は十分に乾かしてから保管することをおすすめします。
Q. のぼりを長期間使用したい場合もポンジがおすすめですか?
使用期間だけでなく、設置環境や求める仕上がりなどを含めて検討することが大切です。
ポンジは薄手で軽く、のぼりに適した生地ですが、長期間屋外へ設置すると風や紫外線などの影響を受けます。長く使用したい場合は、ほつれ防止加工なども検討しながら、使用環境に合った仕様を選びましょう。
まとめ
ポンジは、薄く軽量なポリエステル製の生地で、のぼり旗に広く使用されている定番素材です。発色が良く、インクが裏側まで浸透しやすいうえ、風になびきやすいことから、屋外で人の目を引くのぼりとの相性に優れています。
一方で、薄手であるため、厚手の生地と比べると耐久性は高くありません。しかし、比較的低コストで製作でき、複数本の設置や定期的な交換もしやすいことを考えると、ポンジののぼりはコストと販促効果のバランスを取りやすい選択肢といえます。
また、使用する場所に合わせてふち加工を選んだり、悪天候時には取り込んだりすることで、生地への負担を抑えることも大切です。今回ご紹介した製作事例も参考に、設置場所や目的に合ったのぼりを検討してみてください。
GO!GO!不動産では、不動産会社様向けを中心に豊富なのぼりデザインをご用意しています。会社名や電話番号などを入れたオリジナルの製作にも対応しておりますので、のぼりをご検討中の方はぜひご覧ください。
ご希望の仕様や加工方法について分からないことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。用途や設置環境に合わせたのぼり製作をご案内いたします。
監修
GO!GO!不動産 コラム編集部
創業50年以上の老舗印刷会社が運営する、看板・のぼり・幕の専門店「GO!GO!不動産」の専門スタッフによる編集部です。長年蓄積された自社工場での製造ノウハウを活かし、不動産・建築会社様の看板・販促品などの制作や、実務に役立つ情報をお届けしています。
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