建築・不動産業、不動産仲介業、賃貸管理業、ディベロッパー向け・募集看板・のぼり販売の専門店

電気工事業を営むには、法律に基づく登録と、それを証明する「登録電気工事業者登録票」の掲示が必要です。しかし、「そもそも登録票とは何か？」「どこに掲示すればいいのか？」「どこで作れるのか？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、登録電気工事業者登録票の役割や掲示のルールなどをわかりやすく解説します。

電気工事業者登録とは？

電気工事を業として請け負うには、電気工事業法に基づく「電気工事業者登録」が必要です。これは、一般家庭や事業所などの電気設備に関する工事を適正かつ安全に行うために、各都道府県に対して事業者としての登録を行う制度です。

登録は、工事の種類に応じて「一般用電気工作物」または「自家用電気工作物」に分かれ、それぞれに必要な資格や技術者の配置が求められます。登録が完了すると、登録番号が発行され、業者は正式な登録業者として活動できます。

この登録を行っていない場合、一定の電気工事を請け負うことはできません。また、登録内容に変更が生じた際も、変更の届出や更新の手続きが必要です。

そして、この登録が完了したことを示すために、事務所などに掲示する標識が「登録電気工事業者登録票」です。登録電気工事業者登録票については後述します。

登録が必要な電気工事の種類とは？

電気工事業者として登録が必要な工事には、法律に基づく明確な定義があります。ここでは、登録対象となる電気工事の種類について詳しく解説します。

一般用電気工作物に関する工事

一般用電気工作物とは、主に住宅や商店、事務所などが使用する600V以下の電圧で構成される電気設備を指します。この分類に該当する電気工事は、比較的身近な場所で行われることが多く、登録電気工事業者の主な業務範囲となります。

具体的な工事例としては、次のようなものが該当します。

• 住宅のコンセント増設やスイッチの取り替え
• 照明器具の設置および配線工事
• 店舗のエアコン取り付けと電源工事
• 分電盤（ブレーカー）の交換や増設

これらの工事を請け負うには、電気工事士の資格に加え、事業者としての登録が必要となります。

自家用電気工作物に関する工事

自家用電気工作物は、主に工場・ビル・病院・商業施設などが自ら所有する高圧（600Vを超える）または大電力の設備に関する電気工作物です。より専門性が高く、リスク管理や技術力が求められる領域です。

具体的な工事例には以下のようなものがあります。

• 高圧受電設備（キュービクル）の新設・更新
• 変圧器（トランス）の設置および接続工事
• 大規模な空調機器（50kW以上）の電源接続工事
• 受電電圧が6.6kVの工場への高圧電力引込工事

このような工事を行うには、登録電気工事業者に加えて「みなし登録電気工事業者」としての登録や、より高度な資格保有者の配置が求められる場合もあります。

軽微な電気工事に該当しないもの

電気工事の中には、登録なしでも実施可能な「軽微な工事」が定められています。たとえば、電球の交換やスイッチ・コンセントのカバー取り替えなど、電路に直接触れず、感電や火災のリスクがない作業がこれに該当します。

一方で、見た目には簡単に見える作業であっても、電路（電線・端子）に接続・切断するような作業や、電圧や容量に変更を加える工事は「軽微な工事」とはみなされません。たとえば以下のような工事は、たとえ小規模でも登録が必要です。

• コンセント自体の交換（カバーではなく本体）
• 照明器具を増設し、配線を延長する作業
• ブレーカーの変更や増設をともなう作業
• 屋内配線の一部を取り替える作業

これらの作業は、感電や漏電などのリスクを伴うため、登録電気工事業者による安全な施工が求められます。軽微な工事との境界が曖昧な場合は、無理に自分で行わず、登録業者に依頼するのが賢明です。

登録電気工事業者登録票とは？

登録電気工事業者登録票とは、電気工事業法に基づき、都道府県に登録を行った電気工事業者であることを示す標識のことです。事務所や営業所に掲示することが義務付けられており、第三者に対して適正な登録を行った業者であることを証明します。

この登録票には、代表者名、登録番号、電気工事の種類などの情報が明記され、法的根拠を持った公式な掲示物として位置づけられています。建設業の許可票などと並び、現場での信頼性を示すための大切な要素のひとつです。

掲示が義務付けられている場所と掲示方法

登録電気工事業者登録票は、「営業所（事務所）」だけでなく、実際に工事を行っている「電気工事の施工場所（工事現場）」にも掲示が義務付けられています。これは、電気工事業法施行規則（経済産業省令）によって定められています。

掲示場所としては、営業所では受付やエントランス、応接スペースなどの目に入りやすい場所が一般的です。施工現場では、仮設事務所や現場掲示板など、関係者が容易に確認できる位置に掲示することが推奨されます。

掲示の形式については、「見やすく、明確に表示されていること」が重要です。紙に印刷して簡易に貼り出すだけでは不十分な場合もあるため、耐久性のあるプレート型で、法定項目を正しく記載した登録票を使用することが望ましいとされています。

登録票に記載すべき内容

登録電気工事業者登録票には、経済産業省令に基づいて定められた情報を明記する必要があります。以下に、登録票に記載すべき主な項目をまとめます。

• 登録番号：都道府県から交付された登録番号を記載します。
• 登録の年月日：電気工事業者として登録された日付を記載します。
• 氏名又は名称：個人事業主であれば氏名、法人であれば法人名を記載します。
• 代表者の氏名：法人の場合は代表取締役、個人の場合は本人の氏名を記載します。
• 営業所の名称：登録を受けた営業所の名称を記載します。
• 電気工事の種類：登録の対象となる工事の区分（一般用電気工作物・自家用電気工作物など）を記載します。
• 主任電気工事士等の氏名：業務に従事する主任電気工事士または管理技術者の氏名を記載します。

これらの情報が正確に記載されていない場合、不備として是正を求められることがあります。登録票の作成時には、誤字脱字や記載漏れがないよう慎重に確認しましょう。

当社で製作可能な登録電気工事業者登録票

登録電気工事業者登録票は、法律に基づき営業所や施工現場に掲示することが義務付けられている標識です。表示内容が正確であることはもちろん、屋内外での掲示環境に適した素材選びも重要です。当社では、用途や設置場所に応じてお選びいただける2種類の素材をご用意しています。

高級アルミ額縁付ヘアラインタイプ

金属特有の重厚感と光沢を活かした高級アルミ額縁付ヘアラインタイプは、ステンレス素材を採用した長期間の掲示に適した高耐久モデルです。錆びにくく、変色もしにくいため、風雨や日光が直接当たる屋外でも美しい外観を保ちます。見た目にも高級感があり、企業の信頼性を印象づける効果も期待できます。

しっかりとした厚みがあるため、事務所や施設のエントランスなど「見せる掲示」に最適です。強度と品位を兼ね備えたプレートをお探しの方におすすめの仕様です。

▼ステンレス素材

【おすすめシーン】

• 企業のブランディングを重視している
• 受付や応接室など、人目につく場所に掲示したい
• 掲示物の劣化や交換頻度を減らしたい
• 長期にわたって安定して使用したい

＞＞商品ページはこちら

ステンレス調アルミ複合板タイプ

軽量かつ扱いやすいのが特徴のアルミ複合板を採用したこちらのタイプは、屋内掲示や仮設現場などでの短期〜中期使用に向いています。表面には金属調のシルバー仕上げを施しており、見た目にも安っぽさはなく、コストパフォーマンスに優れた仕様です。

ステンレスと比較して軽量なため、壁面への取り付けが簡単で、作業性も良好。費用を抑えたい方にもご好評いただいている素材です。

▼ステンレス調アルミ複合板

【おすすめシーン】

• 現場単位で複数の登録票が必要な場合
• 限られた予算内で法令に沿った掲示物を用意したい
• 軽量な素材で設置や取り外しをスムーズに行いたい
• 一定期間のみ使用する予定のある現場や仮設事務所

＞＞商品ページはこちら

登録電気工事業者登録票とあわせて掲示されることの多い標識

登録電気工事業者登録票に加えて、建設業に関わる業者の場合には「建設業の許可票」もあわせて掲示するケースが多く見られます。これらの標識は、いずれも事務所や工事現場に掲示が義務付けられており、業務の信頼性や法令順守を示すうえで非常に重要な役割を果たします。

とくに、電気工事を含む建設工事全般を請け負う事業者様の場合、両方の標識を並べて掲示することで、発注者や顧客に対する安心感を高める効果が期待できます。
建設業の許可票について詳しく解説している記事もございますので、あわせてご覧ください。
＞＞建設業の許可票とは？

当社では、「建設業の許可票」も取り扱っており、登録電気工事業者登録票と同様に高品質な素材・仕上げで製作が可能です。掲示義務を確実に果たすために、ぜひ一緒にご検討ください。

＞＞建設業の許可票　商品ページはこちら

まとめ

電気工事業者として業務を行うにあたり、「登録電気工事業者登録票」の掲示は法律で義務付けられている基本事項です。しかしこれは単なる形式的なものではなく、発注者や現場関係者に対して“信頼できる業者である”ことを明確に示す手段でもあります。登録票の有無は、現場での信頼性や企業イメージにも大きく関わってきます。

また、掲示に使用するプレートの素材や仕様も、環境や目的に応じて適切に選ぶことが求められます。屋外での長期使用であれば耐久性の高いステンレス製、コストを抑えつつ軽量で扱いやすいものをお探しであればアルミ複合板など、それぞれのニーズに応じた選択が重要です。

当社では、法定項目に準拠したデザインで高品質な登録票を製作しております。掲示物の新調や見直しを検討されている方は、ぜひこの機会にご相談ください。